お別れの時
Salut !
5月中旬。ストラスブール大学は授業もテストも終わり、先月末のストライキも徐々に収まり、閑古鳥が鳴いています。
そして私の寮でも、その時が訪れました。
1学期目から仲良くしていた寮の友達が一斉に今週自分の国へ帰るとのこと。
先ほどまで寮のキッチンでお別れパーティをしていました。
久々にみんながフランス語ではなく、英語で話し合う様は、ストラスブールに来たての頃を思い起こさせられました。その時は本当に英語が話せず、でもフランス語で押し通す度胸もなかったので、わかっていないのに適当に頷いているだけの自分でした。
あれから8ヶ月、私は大きく変わったと1学期から一緒だった友達が口を揃えて言ってくれました。
当初、フランス語だけを向上させるつもりだったのに、いつの間にか英語も上達していました。英語で話すときは、感情表現する以前に、言いたいことがスラスラ言えず、いつも眉間にしわを寄せていました。
でも今は英語で笑ったり、ジョークを言ったり、ふざけあったりできるようになりました。やっとここまで来たけれど、もうお別れです。
私が日本を発つまで、あのキッチンにいつものメンバーがいないんだと思うと胸がキュッと締まりました。
いつも同じ挨拶で、いつも似たような返事をして。でもそれがなんとなく日常の一部になっていて。
嬉しいときにキッチンに行けば誰かが一緒に喜びを分かち合ってくれて、
悲しいときにキッチンに行けば誰かが寄り添ってくれて。
そんな素敵な空間を彼らとこの8ヶ月間過ごせて本当に良かったと、彼らと一緒の寮に住んでいて良かったと思います。
もっと早くに私の英語が上達していればコミュニケーションもより弾んだかもしれないのに、と後悔しましたが、でも寮の友達がいなければ、ここまで英語が話せることはなかったと思います。できればこのまま英語を忘れずにいたいです。というより、友情で上達させた英語を忘れるわけにはいきません。
きっといつか、またどこかで彼らと出会ったときのためにも、言語を学習し続けたいと思います。今よりももっとびっくりさせたいな。
涙が出そうだけどまだ泣かない。
帰国まであと1ヶ月半、悔いなく過ごそう。
Thanks guys, I love you so much.