せきらら留学生活日記

留学先・フランスでの様子と夢の美大生ライフを綴ります。

フランスのクリスマス

久々に更新します。

というのも、今日は本当にブログに書いておかなければ、という気持ちになったからです。

本当に素敵な二日間でした。

クリスマスイブとクリスマスをフランス人の友達の家で過ごすという夢のような体験をしました。 もうこんな経験もう一度留学しなければできない、そのくらい貴重な体験でした。

そしてなにより、この二日間はわたしにとってかけがえなのない思い出になりました。

招待してくれた友達のアリス、そしてそのお母さんに心から感謝します。

 

クリスマスイブ。友達と会うのは19時でした。

この時わたしは本当に緊張していて、なによりご馳走が出ることは間違いないと確信していたので極力ご飯を食べないようにしていました。

空腹と緊張で目がぐるぐるして、喜んでくれるかどうか不安だったチョコレートとアリスへのプレゼントをかかえてベンチに座って待っていましたが、アリスに会った瞬間そんな不安は消えました。いつものように、可愛い笑顔で迎えてくれました。

実はアリスの家に行くまで、泊まりなのか、何人家族なのか、何も聞かずに来てしまったので、家に着いた時は色々と驚きました。まずアリスはお母さんと二人暮らし。そして、フランス人の家に初お泊りでした。

アリスのお母さんは本当に寛容で、なにより包容力がありました。そしてご飯が美味しい。わたしが日本人だから醤油ベースのソースや、サーモン、デザートにいちご大福まで用意してくれていました。

どこの家もそうなのかわかりませんが、前菜、メイン、チーズ、デザートの合間にちょっとしたゲームをしました。頭を使うゲームで、そうすることで満たされたお腹を少し馴染ませるそうです。初めてやる対戦ボードパズルゲームばかりでわたしは負けてばかりでしたが、それもまた楽しかったです。

0:00、クリスマス当日。

チーズを食べている最中でしたが、互いに「Joyeux Noël !」(メリークリスマス)とハグとbise(フランスの挨拶、ほっぺにリップ音を鳴らす)を交わしました。

そしてプレゼント交換。

アリスが何人家族かわからなかったわたしは、チョコレートとアリス宛に小さな指輪を用意してました。これはクリスマスプレゼントではなく感謝の気持ちで用意したもので、まさかプレゼント交換があることは全く予期していなかったので買っておいて本当に良かったです。そしてなにより嬉しかったのは、アリスとそのお母さんからプレゼントをいただいたことです。アリスからは手作りのろうそく立て。お母さんからはオルゴール付きのマグカップ。まさか自分にもプレゼントが待っているなんて思いもしなかったので、胸がきゅっと締め付けられました。なぜだか泣きそうにもなりました。 

デザートは二人の手作りクッキーをいただき、少しゲームをして眠りにつきました。

 

次の日。

夜遅くに寝たので11時起床。

プレゼントのマグカップで紅茶を飲んでいると、「よかったらクッキー作っていったら?」といってくださり、なんとアリスと一緒にアルザスクッキーbredel を作ることに。なかなか型抜きが難しかったですが、本当に美味しくできました。誰かとお菓子を作るのが久々すぎて、もう感謝の言葉しか出ませんでした。

お昼ご飯は豪華なお肉。昨日のソースと一緒に食べると和風ステーキみたいになって本当に美味しかったです。

話してませんでしたが、ご飯中色々な話題について議論しました。宗教について。好きな歌手について。日本とフランスの文化の違いについて。恋愛観についてまで。たくさんたくさん話して、たくさんたくさん食べました。

そしてたくさんたくさん愛情をもらいました。

帰る時、本当に泣きそうになりました。電車の中でもらったプレゼント、一緒に作ったクッキーをかかえながら、胸がいっぱいで張り裂けそうでした。電車が出発すると、駅まで送ってくれたアリスが手を振ってくれていました。

ほんとうに素敵な友達に出会えて、留学してよかったと心から思いました。

ただ2日も誰かと一緒に過ごしたので、正直なところ激しいホームシックに襲われました。今こうしてバスに揺られながらブログを書いている最中も、両親の愛情が恋しくでたまりません。

でも今日から新しい旅の始まりです。

気持ちを切り替えて、楽しんでいきます。これからも素敵な出会いが待っていると信じて、いまは次の旅のために眠りたいと思います。

 

Joyeux Noël tout le monde

Et je vous souhaite une bonne année.