せきらら留学生活日記

留学先・フランスでの様子と夢の美大生ライフを綴ります。

ガレット・デ・ロワと映画の感想

新年最初の投稿となります、今年もよろしくお願いします。

留学生活もいよいよターニングポイントに来ました。残り半年です。あっという間ですね。

旅行のあとだいぶ疲れたのでストラスブールにずっといました。旅行をしてもいいのですが、なんとなく大学が始まる前こそたくさん休養をとって次に備えたかったので、この2週間はストラスブール内で新しい場所を開拓していこうかなと思ってます。まだ訪れていない美術館が何個かあるので、それも観に行きたいと思ってます。わくわく。

 

さて、昨日1月6日はフランスが何の日かというとガレット・デ・ロワの日!なのですが、正確には公現祭です。キリスト教に関する日で、イエス生誕後に東方からやってきた3人の王様/博士がその祝福をたたえた日です。なぜガレット・デ・ロワがその後広まったのか諸説ありくわしくはわかりませんが、ガレット・デ・ロワ、フランス語ではgalette des roisとあるように、「王様たちのガレット」と複数形になってるのがポイントです。

そんなガレット・デ・ロワの日だということは知らず、何気なく、偶然にも今日買ってました笑笑

買ったお店はpetite france(プティットフランス)にあるパン屋です。ガレット・デ・ロワはいろんなところで売ってますが、スーパーより何より、パン屋で買うのが一番美味しいです!10ユーロ前後しますが、絶対パン屋で買うことをおすすめします!!!

 

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お店の外観

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美味しそうなガレット・デ・ロワたち

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どーやらここは美味しいガレット・デ・ロワとして賞をとったお店のようで。

 

ほんとに買って良かったです。またここで買いたいぐらい。

ちなみに、ガレット・デ・ロワにもいろいろ種類があるのですが、一番のオススメの味はfrangipane(フランジパーヌ)というアーモンドクリームを使用したものです。これがオリジナルなんですが、オリジナルが一番というのをまさに表しています。

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食べたガレット・デ・ロワ。これで4人分

 

ガレット・デ・ロワを説明するとほんとに長くなるんですけど、これ実はただのケーキではなく、中にフェーブという陶器でできたお人形が入っています。大人数で切り分けてたべた時、これを当てた人が今年の王様となって幸運をたくさんうけるという逸話があります。オリジナルだとキリスト教になぞらえてイエスとかマリアとかなんですけど、買ったお店ではまさかのアルザスの城がテーマ!当たったフェーブがこちら。

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うん????城????

という感じですが、城らしいです。まあこういうフェーブもあります。斬新ですね(わたしはオリジナルの方が好き)

このフェーブというものをコレクションしてる人がフランス人でも多くいて、貴重なフェーブを取り扱ってるお店だと予約必至!すぐ売り切れるらしいです。あと、フェーブだけ売ってるお店もあって、おそらくこれはコレクターと家でガレット・デ・ロワを作る人専用な気がします。でもやっぱりコレクターとしては、何が出るかわからないスリル感も味わいたいよねって思います。多分またどっかでガレット・デ・ロワ買うかも(ケーキに散在する女)

 

あ、ちなみになんかフェーブ持ってるから今年王様になったのかというと違います。友達が王様になりました() 

でも幸運は自分で掴むものなので!またガレット・デ・ロワ買います!(なにか間違っている)

 

 

さてつぎは映画の感想についてなんですけど、実は今日10年ぶりにトムハンクス主演のcast awayを見ました。号泣しました。

 

⚠︎以下ネタバレ要素あり!ダメな人はスクロールを高速でしてくださいー

 

 

小さい頃は誰もが印象に残るウィルソンとの決別のシーンで泣いていたのですが、今や泣くポイントが変わり、主人公が帰ってきて天と地がひっくり返るほど前自分がいた環境から変わってしまい、この先どこに行けば良いのかと途方にくれる様は、胸をきゅっと締め付けられました。別に無人島に行かずとも、十字路の真ん中でどこへ行こうか決めかね悩み、なかなか一歩を踏み出せずにいる人がたくさんいます。でも最後、主人公はちゃんと前に進みました。しかも自分で道しるべを見つけてそれについて行こうとしたのです。ただ佇み前に進めない人は何度も進むチャンスを見逃しているだけなのかもしれない。結局迷ったら自分の選択次第でどうにでも状況は変わるんだなと思ってしまいました。信じられるのはいつでも自分かとも思い、今までしてきた数々の選択に対し、よく選んだな、と自画自賛したくもなりました。

cast awayは何年かに一度見たくなります。セリフのほとんどない、水の音を多用した静かな作品ですが、心に熱く訴えてくる何かがあります。それは年を経るごとに変化していく。まさに映画、映像作品の真骨頂だなと思いました。あとわたしが目指してる作品でもあります。成長とともに何度も見たくなる作品、いや、もっと言えば自分の成長を確かめさせてくれる作品は、ほんと素晴らしいなと思います。

 

 

ぜひ見てない方はcast away, みてください。おすすめです。あとガレット・デ・ロワも最近は日本でもぼちぼち見られるようになったらしいので、ぜひ見かけたら買って見てください。きっと美味しくて舌鼓をうちますよ!